ご社宝めぐり

渋谷区
代々木八幡宮
区指定史跡(代々木八幡遺跡)
縄文土器
 昭和25年夏、國學院大學考古学資料室と地元の上原中学校の生徒たちによって神社の境内で発掘調査が行われ、多数の縄文時代の土器や石器が発見された。写真はほぼ完全な形で出土した土器で直径約40センチ。故意に胴部以下を打ち欠き底部を抜いて住居内に埋めて、炉として使用されたもの。神社は標高32メートルの小高い丘にあり、敷地全域が代々木八幡遺跡として渋谷区の指定史跡になっている。縄文時代の復元竪穴住居や出土品陳列館もある。
代々木八幡宮について
 鎌倉時代、建暦2年(1212)の創建。二代将軍・源頼家の死を悼み、家来の一人であった荒井外記智明(あらい げき ともあきら)が出家し、名を宗祐(そうゆう)と改め主君の菩提を弔っていたところ、夢でお告げを受け祠を建てて八幡大神を祀ったのが始まりと伝えられる。
【鎮座地】東京都渋谷区代々木5-1-1
(平成28年8月寄稿)