ご社宝めぐり

練馬区
稲荷神社
区登録有形文化財
石製絵馬
 この絵馬は砂岩の一石製で、縦34センチ、横50センチ、厚さ8センチです。
 裏上部に懸垂のための孔が開けられています。額縁をかたどった中に二匹の狐、宝珠が浮彫りされています。図柄内に「奉納 文久元年(1861)三月吉日 榎本氏」の陰刻があり、年代、奉納者が明確です。
 類例の少ない石製の絵馬であるばかりではなく、江戸時代末期の彫刻としては、二匹の狐の構図や形態が洗練されています。(区教育委員会資料参照)
稲荷神社について
 創立年月日不詳。旧名主家の伝には、元和元年(1615)8月村民勧請し、鎮守として崇敬したと伝えられている。当社本殿の内官は嘉永5年(1852)の再建で、拝殿は安政3年(1856)改築とされている。
【鎮座地】東京都練馬区南田中5-14-12
(平成28年10月寄稿)