ご社宝めぐり

新宿区
水稲荷神社
区指定無形民俗文化財
戸塚囃子
 水稲荷神社の祭礼を中心に奏される祭囃子で、江戸時代末期に阿佐ヶ谷に住む田淵初(本名横川初五郎)が編み出した田淵流祭囃子の流れをくむものである。
 昭和初期に途絶え、太平洋戦争後に一時期(昭和24年~同28年)に再開したが、昭和51年に再度復活した。
 江戸の祭囃子はテンポの早い早間(はやま)系、ゆったりとした大間(おおま)系、その中間にあたる中間(ちゅうま)系とテンポにより3つに分けられ、曲の構成や楽器の配置・形式から、下町流と山手流に分けられる。戸塚囃子は山手流・中間系に属する。
 現在は戸塚囃子保存会が結成され、週に1回水稲荷神社で練習を行っているほか、区内の他の祭囃子の指導にもあたっている。 (新宿区教育委員会掲示参照)
水稲荷神社について
 天慶4年(941年)俵藤太秀郷朝臣が旧社地に稲荷大神を勧請、古くは「富塚稲荷」「将軍稲荷」と呼ばれた。江戸中期、境内の大椋の下に霊水が湧出し、眼病に効能があったので評判となった。昭和38年早稲田大学との土地交換により現在地に遷座した。
【鎮座地】東京都新宿区西早稲田3-5-43
(平成27年3月寄稿)