ご社宝めぐり

中野区
氷川神社【江古田おひかわさま】
都無形民俗文化財
江古田の獅子舞
 この獅子舞は、毎年10月の当社祭礼に奉納される一人立(いちにんだち)三匹獅子舞で、三人の獅子役が笛・太鼓・ささらに合わせて踊る民俗芸能である。
 当地の旧名主家に伝来する書物には、慶安2年(1649)に修験の僧・宥圓(ゆうえん)が獅子舞を伝授したと記され、また近世末期の作である『江古田獅子舞巡行絵巻』には、現在とほぼ変わらぬ獅子舞行列の姿が描かれている。この獅子舞は、角(つの)や目が見えなくなるほどの長い羽をたくさん付けた6キログラムを超える大きな獅子頭が特徴で、地域的特色を示すものとして重要である。平成29年2月に東京都無形民俗文化財に指定された。
氷川神社【江古田おひかわさま】について
 口碑によれば寛正元年(1460)の創祀とされ、文明9年(1477)太田道灌と豊島氏が戦った古戦地である。当初は午頭天王社と称したが、元禄9年(1696)に氷川社と改称、弘化3年(1846)に社殿を改築した。
【鎮座地】東京都中野区江古田3-13-6
(平成29年4月寄稿)