練馬区
氷川神社【石神井の氷川さま】
区指定文化財
石燈籠一対
かつては本殿の前面両側に置かれてた燈籠で、元禄十二年の年期が彫られています。当神社を創建した豊嶋泰盈(としまやすみつ)、豊嶋泰音(としまやすたか)により奉納されたものです。「高砂」図の彫刻がある風雅な燈籠ですが、一基は火袋が欠損しています。神社の歴史とともにあった石神井城は、太田道灌の攻略を受け文明九年(1477)に落城し、当時の城主とその息女は池に入水して果てたと伝えられています。豊嶋氏の繁栄と悲劇が窺われる文化財といえましょう。練馬区文化財指定。
氷川神社【石神井の氷川さま】について
石神井郷総鎮守社。創建は室町時代に遡ります。応永年間にこの地を治める豪族であった豊嶋氏が石神井城築城にあたって、城の守護神として祀ったのが創まりです。城址の杜と隣接する石神井公園には、武蔵野の面影が今も色濃く残っています。
【鎮座地】東京都練馬区石神井台1-18-24
(平成22年4月寄稿)
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