文京区
根津神社【根津権現】
徳川綱吉筆
寿老人
徳川五代将軍綱吉自筆奉納の寿老人画である。七福神のひとつ、鹿をつれて描かれることが多く、長寿を恵む神仙とされる。文治政治をよくした綱吉らしくこの他にも絵をよく描いており、教養人としての一面を知ることができる。
嗣子のなかった綱吉は、甥綱豊(六代家宣)を養子としたため綱豊の生まれた屋敷の鎮守根津神社は、突然次の将軍の産土神となった。綱吉は社殿を根津屋敷跡に五代までの産土神、山王社と全く同じ規模で奉建した。現在の社殿等7棟がこれで、都心に在りながら奇跡的に全て欠けずに残っている。
嗣子のなかった綱吉は、甥綱豊(六代家宣)を養子としたため綱豊の生まれた屋敷の鎮守根津神社は、突然次の将軍の産土神となった。綱吉は社殿を根津屋敷跡に五代までの産土神、山王社と全く同じ規模で奉建した。現在の社殿等7棟がこれで、都心に在りながら奇跡的に全て欠けずに残っている。
(紙本墨画着色一幅・画像左側の染み汚れは戦災被災消火時の痕)
根津神社【根津権現】について
日本武尊の創祀とされる。古くは北へ500メートル程離れた、もと太田道灌の屋敷近くに鎮座していた小さな鎮守社で、道灌が社殿を改築した記録がある。現在の社殿は1706年建立の権現造り総漆塗り、7棟とも国指定重要文化財である。
【鎮座地】東京都文京区根津1-28-9
(平成28年4月寄稿)
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