ご社宝めぐり

墨田区
白鬚神社
墨田区登録文化財有形民俗文化財
狛犬一対
 文化12年(1815)2月に浅草・吉原の松葉屋半左衛門、八百屋善四郎、駿河屋市兵衛が、神田今川橋の石工六兵衛明貴に作らせ奉納した。
 奉納者の松葉屋は当時、吉原の最も格式の高い大見世としても知られ、駿河屋とともに令和7年の大河ドラマ『べらぼう』でもその名を知られることとなった。
 また八百屋善四郎が営む「八百善」も文化文政期に江戸で繁盛した料理屋として知られるが、浅草山谷で八百屋をはじめ、文化年間(1804-18)当時は仕出し料理屋であった。その後、文政(1818-30)の頃に料理屋に発展したとみられている。
 御祭神が猿田彦大神ということもあり、その神徳により我が店にお客を案内してくださるという信仰も生まれたと伝わる。
 昭和59年(1984)3月15日墨田区登録文化財有形民俗文化財に指定。
白鬚神社について
 天暦5年(951)、慈恵(じえ)大師が関東に下った際、近江国志賀郡打颪(うちおろし)(現在の滋賀県高島市)の白鬚大明神の分霊を、祀ったと伝わる。
 かつては白鬚の森と呼ばれる緑の美しい場所で、江戸の風流人・文化人の詩碑・墓碑などが数多く残され、往時の賑わいがうかがえる。江戸時代末建立の旧社殿は平成2年に極左暴力集団の放火で全焼し、現在の御社殿は平成4年に再建された。
【鎮座地】東京都墨田区東向島3-5-2
(令和7年10月寄稿)
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