府中市
大國魂神社【武蔵総社・六社さま】
市有形文化財
鼓楼
鼓楼は太鼓を懸け時刻を知らせるための建物で、江戸時代に鐘楼と相対して造られることが多く、宇治の万福寺や日光東照宮のものがよく知られている。大國魂神社では、慶長年間徳川家康が江戸開府を祝い本殿を造営した際に、三重塔と相対して建設された。正保3年(1646)の大火で焼失後、嘉永7年(1854)に再建。現存するこの鼓楼は、府中をはじめ町田等の地域の人々によって寄進された。昭和56年府中市有形文化財に指定されている。
大國魂神社【武蔵総社・六社さま】について
大國魂神社は「武蔵総社六所宮」として、武将、有力者の崇敬を長く受けてきた。特に徳川家康と関わりが深く、欅の苗木、陣羽織、獅子頭が奉納されている。平成22年には神社の西側から家康が鷹狩りを行った際の御殿跡が発掘された。遺跡からは「葵紋」の入った鬼瓦の一部が出土している。写真は境内末社の東照宮。1618(元和4年)に秀忠の命により造営され、現在の建物は1743(寛保3年)に代官川崎平右衛門が再建した建物である。
【鎮座地】東京都府中市宮町3-1
(平成23年4月寄稿)
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