八王子市
子安神社
子安神社の湧水
この湧水は古くから「明神様の泉」として親しまれ、生活に利用されてきた。かつては池から流れ出た水が田を潤し、撚糸(ねんし)業を営む家ではこの水の流れを利用して水車を回していた。神社内の川戸と呼ばれる水場は、現在も農家が野菜を洗うなど地域の人々に利用されている。
崖の下から湧くタイプの湧水で、池の中の複数地点から湧いており、その量は毎分1000リットル程度と豊富で、八王子市内でも有数の湧水量を誇る。また、湧出点によって水質に違いが見られ、異なる涵養域(かんよういき)(地表から降水の浸透が起こり、地下水が涵養されている地域)からの水が池で混じり合っているものと考えられている。(「東京の名湧水五七選」参照)
崖の下から湧くタイプの湧水で、池の中の複数地点から湧いており、その量は毎分1000リットル程度と豊富で、八王子市内でも有数の湧水量を誇る。また、湧出点によって水質に違いが見られ、異なる涵養域(かんよういき)(地表から降水の浸透が起こり、地下水が涵養されている地域)からの水が池で混じり合っているものと考えられている。(「東京の名湧水五七選」参照)
子安神社について
北条氏照(1542~1590)が子孫繁栄を祈願して創立したと伝えられている。北条氏の居城滝山城の真南にあり、正徳3年(1713)10月、地頭の大沢兵庫助藤原基氏が石段を奉納した。また病気平癒祈願の参詣人と水を戴きに来る人で近郷近在はもとより遠くからの参詣人で後をたたないと言われていた。
【鎮座地】東京都八王子市中野山王2-23-1
(令和元年7月寄稿)