ご社宝めぐり

中野区
多田神社【権現様】
区有形民俗文化財
大絵馬
 当神社幣殿に中野区内最大の絵馬が掲げられている(縦140センチ・横180センチ)。
 画題は御祭神に関わる源氏ゆかりの「一の谷合戦」が描かれており、江戸期文化・文政のころのものといわれる。ほかにも大絵馬に特徴的な題材である「富士の巻狩図」、大正13年に奉納された「十番組まといの図」の絵馬計3点があり、同区内には大絵馬は僅かしかないため地域を探る貴重な資料として3点とも区有形民俗文化財に指定されている。(区教育委員会資料参照)。
多田神社【権現様】について
 御祭神である多田満仲公は第56代清和天皇の曾孫で、多田源氏の祖神である。公の孫である頼義とその子義家は前九年後三年の両役において奥羽に赴き、その凱旋の帰途、寛治6年(1092)祈願達成の奉賽として当地に日頃淑敬する公の祠を建てたところ、村の鎮守として崇敬されることになったと伝わる。
【鎮座地】東京都中野区南台3-43-1
(平成30年2月寄稿)