北区
王子神社
東京都天然記念物
王子神社のイチョウ
王子神社境内にそびえ立つこのイチョウは、幹囲5.2メートル、樹幹の先端部は欠損するものの、高さは24.2メートルと全体的にほぼ自然樹形を保っている。雄の木であることから実はならないが、秋の黄葉は見事で、境内に彩を添えている。
当社は元亨年間(1321~24)に豊島氏が勧請したと伝わるが、その頃にはイチョウが植えられたといい、樹齢は600年ほどと推定される。この木は昭和14年5月に東京都の天然記念物に指定された。
戦前は「太田道灌雨宿りの椎」と伝えられる巨木を始め、多くの樹木が茂り、勝海舟の修行話も伝わっていた。戦災でほとんどを焼失したが、このイチョウ一本だけが奇跡的に生き残り、今もなお鎮守の杜の中心で静かに町を見守っている。
当社は元亨年間(1321~24)に豊島氏が勧請したと伝わるが、その頃にはイチョウが植えられたといい、樹齢は600年ほどと推定される。この木は昭和14年5月に東京都の天然記念物に指定された。
戦前は「太田道灌雨宿りの椎」と伝えられる巨木を始め、多くの樹木が茂り、勝海舟の修行話も伝わっていた。戦災でほとんどを焼失したが、このイチョウ一本だけが奇跡的に生き残り、今もなお鎮守の杜の中心で静かに町を見守っている。
王子神社について

元亨2年(1322)、当時の領主豊島氏が紀州熊野権現を勧請し若一王子宮と奉斎してより王子の名称が起る。後に徳川家康公が社領200石を寄進して将軍家祈願所と定めて以来、歴代将軍の崇敬篤く、8代吉宗公には元文2年(1737)飛鳥山を寄進し、王子権現の名と飛鳥山の花見は江戸名所として知られる。明治元年(1868)に准勅祭社となる。
【鎮座地】東京都北区王子本町1-1-12
(令和6年12月寄稿)
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