ご社宝めぐり

渋谷区
鳩森八幡神社
将棋堂
 昭和61年、当時、日本将棋連盟(以下将棋連盟)会長であった大山康晴十五世名人らより高さ1メートル20センチにも及ぶ欅材の大駒が奉納された。これを安置するために御堂が建立され、将棋堂と名付けられた。
 将棋堂は天地四方を表す六角形で、屋根の上の飾り金物は将棋盤の脚をかたどり、これは梔子(くちなし)の実の形といわれる。大駒は山形県の著名な駒師・香月氏の手になり、御影石の将棋盤の上に立つ。その奥には御祭神である八幡神が祀られ、将棋の技術向上を目指す人達の守護神とされている。建立時、将棋連盟は神社と道を隔てた向かい側に所在しており、氏神様である鳩森八幡神社との交流が深く、その縁から奉納されたものだ。(令和6年、将棋連盟は千駄ヶ谷駅前に移転)
 正月には将棋堂祈願祭が斎行され、プロ棋士ほか関係者が参列のうえ将棋界の繁栄を祈念している。
鳩森八幡神社について
 御創建は奈良時代の神亀年間(724~729)とも平安時代の貞観年間(859~877)とも伝えられ定かでない。瑞雲が現れ、そこから白鳩が飛び立った霊瑞から当地を「鳩森」と名付け祠を建立した。貞観2年(860)、慈覚大師円仁が八幡神を奉斎したことから正八幡宮と称され、千駄ヶ谷一帯の総鎮守として村民の崇敬を集める。
 戦災で社殿は焼失したが、平成5年に戦前同様の総欅造りで復元され、天井には草花や道具を描いた108点の画が施されている。
【鎮座地】東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-24
(令和7年5月寄稿)
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