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まつりについて
神社のまつり、家庭のまつり、人生のまつりをご紹介しています。

人生のまつり(6)

結婚式

結ばれたことを神さまに感謝し、今後夫婦二人の永い生涯を神前に誓う

 ふたりが結ばれたことを神さまに感謝するとともに、平和な家庭を築き子孫の繁栄をはかっていくことを神前に誓う儀式が結婚式です。
 現在、神社以外にホテルなどでも特設の神殿を設けて「神前結婚式」を行うところが多く見られますが、その契機となったのは、明治33年5月10日、当時の皇太子(後の大正天皇)と九条節子さま(後の貞明皇后)の御成婚でした。その御成婚の儀は、皇室でも初めて宮中の賢所(神前)で行われたことから、東京大神宮ではこの慶事を記念し一般の人々に向けた結婚式を行いました。これが世間の注目を集めた各地へ普及していき、今日のように盛況を呈するようになったのでした。
 神前結婚式が普及する以前の結婚式というのは、各家の床の間のある座敷に親族縁者を招き、神名を記した掛け軸などを前にして行われていました。

結婚式