生命の言葉

陸機
渇(かつ)しても盗泉(とうせん)の水を飲まず
熱しても悪木(あくぼく)の陰(かげ)に息(いこ)わず
どんなに窮地に陥っても、
人道に背くことはできない。
『猛虎行』
陸機 (りくき)
中国、西晋の文学者。呉の名門貴族の家に生まれたが、呉の滅亡後、洛陽に入る。宰相張華に認められ出世したが、政争に巻き込まれて殺された。張華に、詩才がありすぎると評されるほどの天才的作家であり、その詩は対句を用い修辞に富み、斉梁(せいりょう)文学の先駆けとなっている。
特に「文賦(ぶんのふ)」は、中国文学理論の代表的著作として名高い。
神道知識の誘(いざな)ひ
鈴振(すずふ)り
多くの神社では拝殿の中央に大きな鈴が吊るされています。では、拝む前に鈴を振るのは何故でしょう。鈴という道具の本来の目的は、楽器の一つとしてつくられたもので、形こそ違いますが世界中で用いられています。日本では楽器のほか、鈴の音に除魔の霊力があるとされ、神を祭るときに鈴が振られるようになりました。つまり、拝む前に鈴を振ることは「鈴の清らかな音によって参拝者を祓う」のと同時に、「神霊の発動を願う為」と考えることが出来ます。
今月の祝日
【海の日(十六日)】
海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日。