生命の言葉

皇太子 徳仁親王殿下
いとけなき 吾子の笑まひに
いやされつ 子らの安けき
世をねがふなり
―平成十八年歌会始お題「笑み」

皇太子 徳仁親王(なるひとしんのう)殿下
今上陛下第一皇子
【ご誕生】
昭和三十五年二月二十三日
【ご称号】
浩宮(ひろのみや)
【お印】
梓(あずさ)
日本の皇位継承「万世一系」
因(よ)りて、皇孫(すめみま)に勅(みことのり)して曰(のたま)はく、
「葦原(あしはら)の千五百秋(ちいほあき)の瑞穂(みつほ)の国(くに)は、是(これ)、吾(あ)が子孫(うみのこ)の王(きみ)たるべき地(くに)なり。爾(いまし)皇孫(すめみま)、就(い)でまして治(しら)せ。行矣(さきくませ)。
宝祚(あまつひつぎ)の隆(さか)えまさむこと、当(まさ)に天壌(あめつち)と窮(きはま)り無(な)し」

上記は日本書紀「天孫降臨」の段、天照大神が天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に授けた『天壌無窮の神勅』です。天壌無窮というのは、天皇の御位は天地とともに無限であることを確定したものであり、皇位の基本となる大事な神勅です。神勅は瓊瓊杵尊から火折尊(ほをりのみこと)、鵜葺草葺不合命(うがやふきあへずのみこと)と日向三代の御代を経て第一代天皇・神武天皇に継承されます。神武天皇ご即位より二六七九年、連綿と皇位は引継がれ百二十五代今上陛下の御代にあっても不変なことは、系図の父系を遡ることで必ず神武天皇に繋がる一系の血脈。これを「万世一系」と言い、世界に類の無い日本の皇室の特徴であり、守るべき所以です。
神道知識の誘(いざな)ひ
紀元祭(きげんさい)
第一代天皇神武天皇が、葦原中津国(あしはらのなかつくに)(注:日本の別称)を平定され、大和(奈良県)の橿原(かしはら)宮で御即位された「辛酉(かのととり)年春正月庚辰朔(かのえたつついたち)」の日を日本の紀元として祝うお祭りを紀元祭といいます。現在では現行暦に合わせて算定した二月十一日があてられ「建国記念の日」と定められております。本年は、わが国建国二六七九年目を迎えます。
今月の祭日・行事
【紀元祭(十一日)】
本年は、皇紀二六七九年。建国をしのび、国の誕生を祝い、国を愛する心を養いましょう。

【天皇陛下御在位三十年記念式典(二十四日)】
国民の奉祝の万歳で今上陛下御在位三十年をお祝いいたしましょう。