生命の言葉

上皇陛下
夕やみの せまる田に入り
稔りたる 稲の根本に
鎌をあてがふ
上皇陛下
第百二十五代天皇
【ご誕生】
昭和八年十二月二十三日
【ご称号】
継宮(つぐのみや)
【お印】
榮(えい)
【譲位】 
平成三十一年四月三十日
悠紀田・主基田「斎田抜穂(さいでんぬきほ)の儀」
悠紀田(ゆきでん)・主基田(すきでん)それぞれに気候の差があるため時期は異なりますが、秋となり稲穂が実りの季節を迎えた斎田では、神様に豊作を感謝し稲穂を刈り取るお祭りを執り行います。これを「斎田抜穂の儀」と言います。
斎田の所有者である「大田主(おおたぬし)」とその親類や奉耕者は儀式の前日に「大祓(おおはらい)の儀」で身を浄めて心静かに過ごします。
抜穂の儀当日、斎田に隣接して設けられた斎場に県代表者、大田主及び奉耕者など関係者が参列する中、天皇陛下より遣わされた抜穂使(ぬきほづかい)や随員(ずいいん)によって抜穂の儀が執り行われます。儀式後、全ての稲が刈り取られ乾燥・脱穀の後、悠紀の新穀・主基の新穀それぞれ唐櫃に入れ大嘗宮の「斎庫」に納められます。精米は大嘗祭に御飯、御粥としてお供えになるほか、一部は白酒(しろき)・黒酒(くろき)のお神酒の醸造に使われ、また玄米は大嘗祭の「稲舂(いなつき)の儀」に使われます。
神道知識の誘(いざな)ひ
斎庭稲穂(ゆにはのいなほ)の神勅(しんちょく)
天照大御神は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が地上に降る際、三つの神勅(お言いつけ)をお授けになられました。
「天壌無窮の神勅」「宝鏡奉斎の神勅」、そして稲穂と共に授けられた「斎庭稲穂の神勅」です。

吾が高天原にきこしめす斎庭の稲穂をもって、また吾が児にまかせまつるべし

天上(高天原)で天照大御神がお祭りをなされた新嘗の稲穂の種を瓊瓊杵尊に授け、天上の如く米を作り初穂を供えてお祭りするよう神勅なされたことが、現在の宮中新嘗祭や大嘗祭で天皇陛下がご親祭なされる由縁です。
今月の祭日
【秋季皇霊祭/しゅうきこうれいさい(秋分の日)】
宮中三殿のうち皇霊殿において、歴代天皇・皇族の御霊へのお祭りが行われます。
天皇陛下、皇后陛下、皇太子・同妃両殿下の拝礼があります。