生命の言葉

ルートヴィヒ・グットマン
失ったものを数えるな
残されたものを最大限に活かせ
ルートヴィヒ・グットマン
一八九九年~一九八〇年。ドイツの神経医学者。
傷痍軍人の身体的・精神的なリハビリテーションにスポーツが最適と考え、入院患者を対象に競技大会を始め、パラリンピックの創始者となった。言葉は傷痍軍人にかけられた言葉。
神道知識の誘(いざな)ひ
中今(なかいま)
『続日本紀(しょくにほんき)』の宣命に記され、のちに本居宣長(もとおりのりなが)が「今をいふ也(中略)盛(さか)りなる真ん中の世とほめたる心ばへ有て」と解釈をした「中今」という言葉があります。その後、国民の住みよき世を目指し、日本の近代化を進めた明治の御代を経て「中今」は「現在とは過去と未来を結ぶ中心点」を表す言葉として、そして天地が窮まり無く永続であるという日本古来の時間観と重なり、「今を生きる心得」として捉えられ用いられるようになりました。その「中今」の心得とは、「今」とは過去と未来をつなぐ中心にあり、悠久なる歴史と自分自身との出会いの場である一刻一刻の「今」を力一杯生きて、生活をできうるかぎり価値あるものとし、未来を支えるための一端を担うことにあります。
地球環境の大きな変化に直面する私たちの「今」に照らし合わせますと、一人一人が与えられた「今」を最大限に活かし、自然を豊かなまま持続できるよう努め、「今」と変わらぬ実りを未来に渡す繋ぎ手として、「中今」を過ごすことが求められています。
今月の祭日
【秋季皇霊祭/しゅうきこうれいさい(秋分の日)】
宮中三殿のうち皇霊殿において、歴代天皇・皇族の御霊へのお祭りが行われます。
天皇皇后両陛下をはじめ皇族方の拝礼があります。