生命の言葉

吉田松陰
人生草露(そうろ)の如し
辛艱(しんかん)何ぞ虞(おそ)るるに足らん
人生は草についた露のようにあっという間に終わってしまう
辛いことや困難なことを恐れている時間などどうしてあろうか
『五十七短古』
吉田松陰 (よしだ しょういん)
吉田松陰は幕末の思想家、教育者。
欧米列強が植民地政策を推し進める中、日本と欧米との国力差を痛感する。日本の将来を危惧し、西洋文明を学ぼうと海外渡航を企てるも失敗し投獄される。出獄後、松下村塾という私塾を主宰し明治維新の原動力となった高杉晋作、伊藤博文など多くの志士を輩出した。
神道知識の誘(いざな)ひ
むすび
古事記の中で「産巣日(むすひ)」と表記される「むすび」は、特別な意味があります。産巣日は高天原(たかまのはら)に二番目に誕生した高御産巣日神(たかみむすひのかみ)と、三番目に誕生した神産巣日神(かみむすひのかみ)の名にあり、万物を生成する霊なる神という語意があります。
苔むす、縁結びのように、何かを生み出す場合にも使われます。おみくじを「結ぶ」という行為もご神縁を結び、効力を生み出す行為です。また食べる「おむすび」も意味があります。おにぎりは形に決まりがないですがおむすびは三角形。古来日本人は山を神格化し、御飯を山形にすることで神霊の力を授かろうとしたのです。