ご社宝めぐり

東京の神社の大切な「ご社宝」をご紹介しています。
  • 世田谷区
    氷川神社
    本殿
     当社には文政7年(1824)の本殿再建の棟札がある。現在の本殿はこのときのもので、昭和63年に建てられた社殿の中に納められている。一間社殿造の様式を持ち、屋根は柿葺、総欅造りである。装飾は白木造りで、龍の丸彫をはじめ、賢人の浮彫…
  • 三宅村
    富賀神社
    巡り神輿
     これは2年に1度、8月4日から9日まで行われる例大祭の神輿渡御で、島内最大の祭礼行事である。神輿が阿古・伊ヶ谷・伊豆・神着・坪田の旧五か村の鎮守社に1泊ずつしなら島内を巡行するという、全国でも極めて特異な形態を維持している。平成…
  • 港区
    乃木神社
    御祭神愛馬璞号鞍
     去る7月30日は、明治天皇が神去りましてより百年に当たり、明治神宮に於いては明治天皇祭が厳粛且つ盛大に斎行された。  明治天皇崩御の後、乃木将軍は毎日欠かさず宮中殯宮に参殿通夜され、その後愛馬璞(あらたま)号の馬上より寂しげに…
  • 渋谷区
    明治神宮
    宝物殿
     大正10年11月1日開館。設計は大江新太郎が担当。建物は正倉院の建築様式を模した校倉風大床造。わが国初期の鉄筋コンクリート造で、しかも当時の和風形式としては、実に斬新な意匠であり、大正時代を代表する建造物…
  • 江戸川区
    諏訪神社
    旧本殿
     この社殿は天保14年(1843)11月に造立されたもので、頭領は越後国蒲原郡田島村出身の山際万吉藤原鎮路である。  明治百年を記念した境内整備事業に伴って昭和44年に現在の本殿を建築した際に、旧本殿は稲荷神社(白崎稲荷・伝十郎…
  • 品川区
    八幡神社【戸越八幡神社】
    狛犬
     これは、延享3年(1746)に、荏原郡戸越村の村民たちが、鎮守である当社へ奉納したもので、狛犬としては区内で最も古いものである。  この頃、江戸周辺では庚申信仰が盛んであり、この狛犬も戸越村の庚申講中が中心となって造立が進め…
  • 江東区
    天祖神社【神明さま】
    獅子頭
     “社寶獅子頭ノ辞、先ノ社掌田中泰雄ノ遺志ヲ継承シ御社殿造営奉祝記念トシテ昭和六年十月初旬、氏子特志寄付トシテ製作ニ着手、同七年二月完成ス昭和七年壬申春 天祖神社社掌田中道太郎”と、台座の内側に、氏子16ヵ町780名の奉納者芳名と…
  • 中央区
    住吉神社
    陶製扁額
     当社の扁額は、嘉永年間に江戸陶器仲間が奉納した尾州瀬戸村の名工井上治兵衛作の陶製扁額が架けられていたが、明治3年の風災によって破損してしまった。  現在の扁額は、明治15年に有栖川宮幟仁親王殿下がご参拝された折りの御染筆をもと…
  • 大田区
    八幡神社 【久が原東部八幡神社】
    社殿
     入母屋造り。社殿は茅葺(火災予防のため昭和53年に銅板で覆う)で文久2年の建築といわれる。欅造りで軒廻りは簡素ながら蟇股(かえるまた)、斗(ときょう)をもち、周囲に廻縁を備え勾欄をつけている。向拝は銅板葺。厚い茅葺の社殿は区内で…
  • 台東区
    浅間神社【お富士様】
    麦藁蛇
     麦藁細工の蛇は、宝永年間(約300年前)駒込の百姓喜八という人が夢告により、疫病除け、水あたりよけの免符としてひろめてから、霊験あらたかと評判になった。そうしたことから江戸中の浅間神社で頒布するようになったと伝えられ、浅草でも出…
  • 八王子市
    多賀神社
    神輿
     この神輿は明治15年(1882)東京浅草で建造されたものと伝えられ、昭和52年に大修理を行っている。鳳輦形式の類型に属し、構造は江戸様式の正統工法の遺構を残している。特に二軒扇垂木[ふたのきたるき](重垂木)、三手先斗[みてさき…
  • 世田谷区
    八幡神社【勝利八幡神社】
    旧本殿
     当神社の旧本殿は、前面を唐破風付きの向拝とした一間社である。向拝には七級の木階を設けている。向拝柱の上部には象鼻・拳鼻を付け、その上に連三斗組を置き、桁を受ける。  正面と両側面に高欄付の切目縁を回し、脇障子を付けている。 …
  • 東久留米市
    氷川神社
    南沢獅子舞
     江戸時代初期から当地に伝わるもので「一人立三匹獅子舞」の形式。〈太刀使い〉〈世流布(せりふ)〉〈神楽〉〈万歳(まんざい)〉とが組み合わさったものである。古くは氏子の長男のみ伝承されていた。現在は年に一度、秋に稽古が行なわれ、本番…
  • 目黒区
    天祖神社
    庚申塔
     この二基の庚申塔は駒形で、合掌六臂の青面金剛、日月、二鶏、三猿が浮き彫りされています。江戸時代、農村では60日に一度巡ってくる庚申の日に人々が集まって青面金剛などをまつり、飲食しながら夜を明かす庚申待という民間信仰が盛んに行われ…
  • 八王子市
    今熊神社【今熊大権現】
    木彫り天狗像一対
     本天狗像は、今熊大神の神使として、神殿右・左神座に配している。天狗像一対のうち一体は片手に葉ウチワを持つ大天狗といい、もう一体は巻物を持つ小天狗と称する烏天狗像である。像の背中には「飛羽根」があり、その姿は山伏である。大きさは約…
  • 千代田区
    平河天満宮
    銅鳥居
     この鳥居は支柱にある銘文によれば、天保15年(1844)12月に、麹町周辺の人々によって奉納されたもので、御鋳物師西村和泉藤原政時の製作であることもわかります。西村和泉は元禄から明治期まで12代にわたって神田鍛冶町に居住した鋳物…
  • 品川区
    寄木神社
    天鈿女命功績図
     名工、伊豆の長八(本名、入江長八。1815~1889)の手に依る漆喰鏝(こて)絵で、天の岩戸開きと天孫降臨における天鈿女命の功績をあらわしたもの。本殿の左扉上方には天照皇大神、下方に天鈿女命、右扉には雄々しい猿田彦大神が見事な技…
  • 江東区
    深川神明宮
    拓本 深川鎮守天祖神社中興記碑文
     当社の創建以来、深川の地は水害にあうことも一再ならず、地震火災の災禍も度々であった。近くは関東大震災と戦災で、ご本殿こそ奇跡的に焼失を免れたが、社務所等の神社施設はもとより氏子町内は灰燼に帰した。写真は明治14年の大火で被災した…
  • 府中市
    大國魂神社【武蔵総社・六社さま】
    鼓楼
     鼓楼は太鼓を懸け時刻を知らせるための建物で、江戸時代に鐘楼と相対して造られることが多く、宇治の万福寺や日光東照宮のものがよく知られている。大國魂神社では、慶長年間徳川家康が江戸開府を祝い本殿を造営した際に、三重塔と相対して建設さ…
  • 北区
    熊野神社
    白酒祭
     白酒祭は弓矢で的を射ることで、厄除けと豊作を祈る祭事で、鬼と書かれた大きな的を弓矢で射る行事が、毎年2月7日に執り行われる。元々は正月7日に執り行われたもので、下村(志茂)地域ではオビシヤ行事と合わせて村の人々が正月のために白酒…
  • 中央区
    末廣神社
    中啓
     この中啓(末廣扇)は335年前、延宝3年(1675年)の社殿修復の際、本殿から神楽舞の神狐面と共に出たものである。扇の前面には中央に鳳凰が、その周りと裏面には菖蒲の画が描かれている。この扇に因み、氏子の人々が悦び祝って「末廣」の…
  • 港区
    廣尾稲荷神社
    拝殿天井墨龍図
     拝殿天井(350センチ×440センチ)のほぼ全体にわたる大きな画面には、水墨の線と濃淡のぼかしを巧みに活かし、頭から尾の先までを円状にくねらせながらその姿を現わす一頭の龍が、生き生きと描かれています。図中には、「藍川[らんせん]…
  • 渋谷区
    御嶽神社
    明治天皇御嶽神社御小休所阯碑
     当神社は、明治3年4月17日かしこくも明治天皇駒場野練兵場において、我が国最初の観兵式統覧のため行幸の際、御往復とも御召替のため御小休所となったところである。翌月宮内省より白木鳥居並びに駒寄せを寄進される。昭和12年文部省より聖…
  • 板橋区
    熊野神社
    庚申塔
     前野町の熊野神社境内には、五基の庚申塔が整然と立てられている。造立年代を見ると「享保」年間から「天明」年間までで、およそ80年の間に石塔が相次いで立てられたことになる。全ての石塔の正面には「青面金剛」像、「邪鬼」(あまのじゃく)…
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