ご社宝めぐり

東京の神社の大切な「ご社宝」をご紹介しています。
  • 大田区
    八幡神社【子安八幡神社】
    石鳥居
     この石鳥居は安永3年(1774)に、時の領主小泉藤三郎包教の武運長久を祈って氏子たちが奉納したものである。この時代の領主と村民の結びつきを知る上にも貴重である。小泉氏は初代次太夫吉次が六郷用水を開削した功績により、幕末まで代々こ…
  • 品川区
    利田神社【辨天社】
    鯨碑
     この鯨碑(鯨塚)は寛政10年(1798)5月1日、前日からの暴風雨で品川沖に迷い込んだところを品川浦の漁師たちによって捕らえられた鯨の供養碑である。鯨の体長は約16.5メートルの大鯨で江戸中の評判になり、ついには時の将軍、十一代…
  • 千代田区
    日枝神社【山王さま】
    徳川家治筆 紙本墨画  淡彩枯野雉図
     十代将軍徳川家治公直筆の絵画で、一羽の雉と枯れ枝などが描かれている。材質は和紙、画面の寸法は高さ111.5センチ、横幅42.5センチ。保存状態も良く、添書きによれば、この絵画は安永2年(1773)当時家治近臣として御小納戸頭取を…
  • 世田谷区
    東玉川神社
    社殿
     この社殿は昭和14年に拝殿、翌15年に本殿を、渋谷区本町の氷川神社の旧社殿を譲り受けて改築したものです。移築された社殿の建築年代ははっきりしませんが、その特徴や向拝の天井に描かれた「火炎龍神像」(写真下)の墨絵に弘化2年(184…
  • 足立区
    氷川神社
    四神鉾
     この四神(青龍・白虎・朱雀・玄武 写真右上から時計回り)は高さ約4メートルの支柱の上に載せられるもので、天保4年(1833)に地元の商家ら11名より奉納された。剣鉾を中心に飾られ、寸法の最も大きい朱雀で高さ70センチ、縦78セン…
  • 御蔵島村
    稲根神社
    ヴァイキング号  救難感謝の記念碑
     この記念碑は文久3年(1863)アメリカの商船ヴァイキング号が御蔵島で遭難、アメリカ人23人、中国人(広東人)460人を島民が全員救助しています。このときの島民はわずか250名でした。  そのおよそ100年後の昭和42年(19…
  • 千代田区
    神田神社【神田明神】
    錦絵 江戸名所百景 神田明神曙之景
     この錦絵は歌川(安藤)広重の晩年の作品で、安政4年(1857)に制作された。絵柄は早朝、神職、巫女、仕丁が日の出を迎えている光景を描いている。江戸時代、小高い丘(神田台)に祀られていた神田明神には、日の出を拝む人々が足を運んだ。…
  • 練馬区
    淺間神社【下練馬の富士様】
    富士塚
     下練馬の富士塚と通称されるこの塚は、高さが約5メートル、直径が約15メートル。下練馬上宿、中宿の丸吉講によって江戸時代に築かれたものと考えられている。明治の前に一度と明治5年6月に修復が行われ、町の発展に伴い昭和2年6月にも修造…
  • 新宿区
    諏訪神社 【おすわ様】
    祭礼絵馬
     この絵馬は縦70センチ、横80センチ。寛政7年(1795)に奉納されたものであることが墨書からわかる。長期間風雨に曝されたため墨による線描は確認できたが、絵部分の彩色が落ちていた。倉庫に保管されていたものをあらためて確認したとこ…
  • 文京区
    稲荷神社【腰掛稲荷】
    菊花石
     特別天然記念物の菊花石は岐阜県根尾村に産する岩石で、割った切面に菊花状の模様が現れる。近年庭石や飾石として珍重されている。赤褐色朱紫などの岩石の地肌に白や菊紋が点在する。中には菊紋の直径が20センチに及ぶものもある。当社の菊花石…
  • 新宿区
    稲荷鬼王神社
    水盥台石
     通称「力様(りきさま)」(全高1メートル)。鬼形のこの水盥石は、人々に病や苦しみを与える邪鬼を力士が四股を踏んで追い払っている姿である。言い伝えによるとこの盥石は加賀美某の邸内にあったが、毎夜水を浴びるような音がするので、家宝の…
  • あきる野市
    雨武主神社【みょうじんさま】
    本殿
     現在のこの本殿は嘉永2年(1849)に建造された。構造は三間社・流造で、総欅造りの建築である。周囲の羽目板には中国の故事を題材とした彫刻が施され、386代目飛騨内匠(ひだのたくみ)の後藤三次郎らの手によって造られたことが当時の社…
  • 練馬区
    氷川神社
    神輿渡御行列図絵馬
     この絵馬は、当神社の春祭りで3年ごとに行なわれる「お浜井戸の里帰り行列」を描いたもので、大きさは横143センチ、縦56センチ。明治43年に奉納され、サーベルを持った制服姿の巡査が先導し、神輿を中心に石神井川沿いを行列する50余名…
  • 荒川区
    素盞雄神社【千住天王】
    瑞光石
     この石は当社創建の起源となった奇岩で、「神影面瑞光珪石(しんえいめんずいこうけいせき)」とも称す。  「江戸近郊道しるべ」には、千住大橋架橋の際、この石の根が荒川(現隅田川)まで延びていたため、橋脚が打ち込めなかったという伝承…
  • 目黒区
    大鳥神社【目黒のお酉様】
    切支丹灯籠
     桃山時代、茶の湯の興隆により露地の明かりとして石灯籠が利用されるようになり、さらには茶人好みの灯籠が新しく考案された。その代表的なものとして、同時代の武将・茶人の古田織部正重然(おりべのかみしげなり)が考案したといわれる織部灯籠…
  • 八丈島八丈町
    優婆夷宝明神社
    優婆夷宝明神社のソテツ
     ソテツ(蘇鉄)は裸子植物ソテツ科の常緑裸子植物で、中生代には地球上に広く分布していたが、現在では限られた地域に約100種が知られている(ブリタニカ百科事典より)。当社のソテツは樹齢700年から1000年といわれ、大きさは高いとこ…
  • 葛飾区
    半田稲荷神社
    神泉遺構
     この遺構は嘗ては湧泉井戸で、現在湧出はしていないが、旧来の形状がよく保存されている。  享保年間(1716~37)の頃には、当社は庖瘡・麻疹・安産に霊験ありといわれ、当時願人坊主(がんにんぼうず/僧形の芸人)が「葛西金町半田の…
  • 台東区
    稲荷神社【石稲荷】
    幟旗一対
     この幟は当社の近くに「雨華庵」を結んだ酒井抱一(さかいほういつ)が揮毫し、文化10年(1813)2月初午に奉納したと伝えられるもので、現在も毎年初午の例祭日に、正面鳥居両脇に立てられる。幟の寸法は高さ5m75cm、幅56cm。 …
  • 足立区
    氷川神社
    本殿
     現在の社殿は、天保7年(1836)の建築で、総けやき造り。柾目の素材を集めて造営されている。唐様破風流れ造りの屋根が大きく社殿を覆っている。特徴は社殿一面に施された彫刻である。向拝両柱の昇竜・降竜をはじめ、本殿各面には唐獅子や牡…
  • 杉並区
    大宮八幡宮
    社叢
     現在の境内は14,000坪。樹齢を重ねた大樹が点在し、周囲も緑が多く武蔵野の面影を残している。ことにつつじが多く、これは徳川家光の発願により、千本の山つつじが植えられたからである。満開時の華やかさから「山照らしつつじ」と称される…
  • 練馬区
    氷川神社【大泉氷川神社】
    伊賀衆奉納の水盤
     嘉永2年(1849)に鳥居とともに奉納された。これは江戸期に橋戸村(現大泉地域)に所領を持っていた伊賀衆の守護神であった稲荷社(現境内社)のもので、元は村内の愛宕社にあったといわれる。正面には家紋と伊賀者組頭などの役職にあった9…
  • 東大和市
    豊鹿嶋神社【かしまさま】
    本殿
     この本殿は文正元年(1466)の建立で一間社流造。棟札によって創建及び修理の年代が確定されており、都内に現存する最古にして唯一の室町時代建立になる神社本殿である。大工は二郎三郎近吉。向拝柱、垂木等に採用されている意匠から、宋様式…
  • 新宿区
    鎧神社
    狛犬
     境内摂社・天神社にある狛犬は、全国的にも珍しい狛犬型庚申塔です。側面に武州豊島郡柏木村の講中の氏名と享保六辛丑天十一月(1721)の紀年銘が記されています。江戸西郊の農村文化がうかがえる造形で民俗学的にも貴重な資料です。高さ60…
  • 八王子市
    白山神社
    経塚出土遺物
     現在の当神社周辺は削平されていて旧状を知ることはできないが、明治時代発行の地誌によれば、社殿の後ろに大きな塚が存在していた。その塚が文政9年(1826)正月に崩れ、経巻(紙本経)を収めた銅製経筒が偶然に発見された。その後明治・大…
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