上皇陛下
務め終へ 歩み速めて
帰るみち 月の光は
白く照らせり
野口英世
人生の最大幸福は
円満なる親子・師弟の愛情より
切なるはなく
荒木田守武
世中に 人をそねむは
目に見えぬ 鬼よりもたゞ
おそろしきかな
紀 貫之
やまとうたは 人の心を
種として よろづの言の葉とぞ
なれりける
明治天皇
ちはやふる 神ぞ知るらむ
民のため 世をやすかれと
祈る心は
王 陽明
樹を種(う)うる者は必ずその根を培(つちか)い
徳を種うる者は必ずその心を養(やしな)う
本田親徳
往き還り 足踏むごとに
産土の 神の恵みを
思へ世の人
李白
天 我が材(ざい)を生(しょう)ず
必ず用(よう)有り
今上陛下
岩かげに したたり落つる
山の水 大河となりて
野を流れゆく
昭和天皇
ふりつもる み雪にたへて
いろかへぬ 松ぞををしき
人もかくあれ
明治天皇
天地も うごかすばかり
言の葉の まことの道を
きはめてしがな
新渡戸稲造
信実と誠実をなくしては
礼儀は茶番であり
芝居である
後醍醐天皇
みな人の こころもみがけ
千早ぶる 神のかゞみの
くもる時なく
中江藤樹
それ神道は 正直を以て体となし
敬愛を以て心となし
無事を以て行となす
今上陛下
学舎(まなびや)に ひびかふ子らの
弾む声 さやけくあれと
ひたすら望む
上皇陛下
波立たぬ 世を願ひつつ
新しき 年の始めを
迎へ祝はむ