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神社Q&A
神社と神道について、皆さまのご質問にお答えしています。

四季の祭りと行事(6)

鏡開(かがみびら)きは昔から一月十一日に行われてきたのですか
 「鏡開き」とは、正月に神さまへ供えた鏡餅(かがみもち)を、一月十一日に下げて食べる風習をいいます。
 鏡餅は刃物で切らずに、手や槌(つち)で割って食べるのがしきたりですが、刃物を使わない理由としては、餅が固いことと「切る」という言葉を忌むためです。ですから鏡開きというように、「開く」という縁起のよい言葉を使ったのです。
 もともと鏡開きは、一月二十日に行われていましたが、徳川三代将軍家光の忌日が二十日であったため、幕府が蔵開きの日であった十一日に変更し、それが現在に至っているといわれています。
 鏡開きの日には、割った餅を汁粉(しるこ)や雑煮(ぞうに)に入れて食べますが、そのように神さまの御霊(みたま)の宿った餅を食べることで、神さまのご利益をいただくわけです。