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神社Q&A
神社と神道について、皆さまのご質問にお答えしています。

四季の祭りと行事(11)

七夕(たなばた)で笹竹に短冊(たんざく)をつけるしきたりはいつ頃始まったのですか
七夕 「七夕」といえば、牽牛(けんぎゅう)星と織女(おりひめ)星が年に一度、七月七日に天の川をはさんで逢うことができるという伝説が有名ですが、元々は、織女星をお祭りして裁縫(さいほう)や習字などが上達するように祈る、「乞巧奠(きこうでん)」という行事から生まれました。
 そして、中国から伝来した伝説と行事が、日本に古くから伝わる棚機女(たなばたつめ)(神衣を織る乙女)の伝説と結びつき、奈良時代には宮廷や貴族の問に取り入れられて、民間にも普及していきました。ちなみに、笹竹に色紙や文字を書いた短冊をつけて、軒先に立てるしきたりは、江戸時代になってからのことといわれています。
 また、七夕の日には、髪を洗ったり、子どもや牛馬を水浴びさせたりする風習が、各地に残されていることから、お盆を控えての、穢(けがれ)を祓(はら)い清める行事であったとも解釈されています。つまり、現在の七夕の行事というのは、いくつもの要素が合わさった風習といえます。