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神社Q&A
神社と神道について、皆さまのご質問にお答えしています。

四季の祭りと行事(12)

お盆は仏教だけの行事なのですか 神道のお盆は
お盆 「盆」とは仏教固有の行事のように考えられがちですが、決してそうではありません。これは、正月行事などと同じように、古くから伝わる日本固有の先祖祭りの行事なのです。その日本の行事と、仏教でいう先祖供養の行事が一緒になり、盆として習俗化したといわれています。
 盆には、亡き人の霊が家に戻ってくるとされ、もともとは旧暦の七月十五日を中心に行われていましたが、現在では新暦の七月十五日に行う地方と、旧暦の七月十五日に近い八月十五日に行う地方とがあります。一般に盆という言葉は、盂蘭盆会(うらぼんえ)(梵語(ぼんご)ウラバーナの音訳)の略とされていますが、供え物を載せる容器を、かつては盆といったことから、この行事を盆というようになったとの説もあります。いずれにしても、盆という行事は日本人にとって、先祖の御霊(みたま)を祭る意味を持つことから、とても重要視されているのです。